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「ヒプノセラピー新潟」は、「推拿整体 にほ さんぽ」で仮営業しています。

推拿整体 にほ さんぽ


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回帰療法degradation hypnotherapy

回帰療法

 回帰療法は、退行催眠とも言い、つい最近までのヒプノセラピー(催眠療法)の主流を占めていたものです。
 心理カウンセリングの主流が「精神分析」から「来談者中心療法」や「認知行動療法」に移行してきたように、ヒプノの世界も因果関係をあまり重視しない方向に変わりつつあります。何故かというと後述する理由により回帰療法は効果がないリスクが多いのです。ただ、症例によっては劇的に好転する場合もありましたので、捨てがたい療法でもあります。
 施術者の立場からすると時間のかかる難しい療法でもあります。何故時間がかかるかというと、1つは通称「トラウマ」と呼ばれる“心的外傷”の見つけにくさです。
 なかなか治らないうつ病や依存症、長年続く腰痛や頭痛などの背景に、幼い頃に受けた虐待やいじめ、性被害などによる「心的外傷」“トラウマ”が関わっている場合が多いことが、アメリカ精神医学会の調査で明らかとなりました。トラウマは戦争や災害、事件事故などの大惨事で負うものとは限りません。日常生活の中の身近な問題であっても、長期間さらされるとトラウマになり、心や身体に様々な不調をもたらすとされ、医療現場で注目されています。
 トラウマによって起きる問題への対処法として、最も広く行われてきたのが“認知行動療法”です。
認知行動療法に加え、“EMDR”という方法で治療するクリニックも増えていますが、”PTSD“治療のため“EMDR”を受けたが効果が見られず“催眠療法”への期待で当店へ来られるお客様もおられます。
 時間がかかる2つ目の理由は施術する催眠深度の問題です。催眠深度は一般的に
1.運動支配
2.感覚支配
3.記憶支配
の3つに分類されます。心的外傷の治療は3.記憶支配レベルの催眠導入が必要ですが、被験者の催眠感受性とは関係なく3.記憶支配レベルに入れる人は30%程度と言われています。つまり、記憶支配までの催眠導入に時間がかかる上に、ここまで来れる人が3人に一人しかいないということです。これは3人に二人は治療が出来ないことを意味します。もちろん催眠療法士の腕前も多少の関係はありますが、催眠には簡単にかかるのに、治療効果がなかったという場合、被験者の催眠深度が関係している場合が多いのです。もちろん、その“トラウマ”に対し本人が自覚している場合は簡単ですが、実態は本人が思っている以上に(本人も気づいていない)深いレベルで心的外傷を追っている場合が多いのです(本人特有の性格も影響します)。
 したがって、この療法を希望される場合は、すばらしい効果が期待できる反面、効果がないこともありうることをご了承ください。
 
 “前世療法”も、手法的には退行催眠の一種ですので、同じことが言えますが、扱うものが大きく違いますので、ここでは、回帰療法は、現世のみ扱うこととし、前世療法と区別しました。
潜在意識に、直接働きかけ、過去に遭遇した心の歪みを、整えたり、輝いていた頃の自分を取り戻す手法として回帰療法によるhypnotherapy(ヒプノセラピー・催眠療法)は、今でも有効な技術です。


-目次-
潜在意識とは
ヒプノセラピーの原理
回帰療法(退行催眠)の方法
施術料金

潜在意識とは

  回帰療法を説明するに当たって、潜在意識と健在意識の役割を理解していただく必要があります。
人間の心は顕在意識と潜在意識で構成されているわけですが、健在意識は今の自分を認識している、いわば自分自身ですからよくわかっているはずです。
では、潜在意識とは、そもそもなんでしょうか?
潜在意識の存在を最初に発見したのは、ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)ですが、意識には、私たちが意識している部分と意識していない部分があります。その、意識していない部分のことを、彼は、「潜在意識」と呼んだのです。

 弟子達のその後の研究において、潜在意識は、私たちの普段の行動、思考、意思決定に大きく関与していることがわかってきました。弟子の一人、カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)は、潜在意識は、さらに分解できると唱えました。彼は人間の意識を氷山に例え、次のように説明しました。
 普段、私たちが意識している顕在意識は、氷山にたとえれば、海の上に顔を出している部分にしかすぎない。つまり、顕在意識が私たちの意識の中に占める割合はほんの一部分にしかす ぎない。海中に沈んでいる部分、つまり意識の大部分が無意識によって構成されていると言いました。

 さらに、この無意識の部分は、生まれてから現在に至るまでの個人的な経験から構成された個人的無意識と、そのさらに奥深くに広がる集合的無意識とから構成されているとしました。集合的無意識とは、個人の経験の領域を超えた人類に共通の無意識領域のことを言います。
この世に存在するすべての人類は、先祖をたどると、たった一人の女性「ミトコンドリア・エバ」から生まれているわけですから、集合的無意識の存在は納得できます。

 回帰療法で、必 要なのは、個人的無意識の方ですから、集合的無意識はとても大事なのですがとりあえず触れません。氷山の一角である、顕在(表層)意識は、思考や判断状態の意識で、主として左脳が司り、脳の活動状況でいえば、全体の約3〜5%といわれています。約45年前、私が催眠を習ったころは、10〜15%といわれていましたが、現代の人たちが頭を使わなくなったのではなく、研究の成果でしょう。

ヒプノセラピーの原理

潜在意識(無意識)とは、感覚や生命活動や記憶などを担当しています。
意識していなくても目や耳や鼻や皮膚は感覚を受け続けていますし、呼吸や心臓の動きは意識するまでも無く繰り返され、意識に現れていない記憶も、すべて頭のどこかに潜在意識の記憶として隠されています。

潜在意識は理性的な判断力を持っておらず、与えられたメッセージ(暗示)を何でも素直に受け入れます。
普段は全てのメッセージを顕在意識が受け取り、内容を判断し、顕在意識が正しいと判断したメッセージしか潜在意識には伝えないので、顕在意識と潜在意識が矛盾することはありません。

もし、顕在意識に邪魔をされずに、直接、潜在意識にメッセージを送ることができれば、顕在意識の判断に反した反応を、潜在意識が担当する範囲に及ぼすことができるのです。
これが催眠(Hypnosis)という現象であり、メッセージを送る技術のことを催眠法と呼んでいます。

顕在意識に邪魔をされないための二種類の方法
1.潜在意識(感覚など)を活発にして顕在意識に弱まってもらう。
トランス状態に誘導する
2.一時的に顕在意識によそ見をしてもらう。
 凝視法、驚愕法、混乱法
注)トランス状態とは催眠状態や変性意識状態とも呼ばれ、選択的注意の集中により潜在意識が活発になって顕在意識が弱まった状態のことで、判断をするはずの顕在意識が弱まっているから、メッセージは潜在意識が無批判で受け入れやすくなります。(判断をするはずの顕在意識とは、具体的には、大脳新皮質前頭連合野46野と呼ばれる部位です)

トランス状態には深さがあり、その深度に応じて受け入れやすい暗示が変わります。
浅:運動支配
中:感覚支配、感情支配
深:記憶支配、幻覚支配

催眠感受性と被暗示性
 トランス状態への入りやすさのことを“催眠感受性”と呼び、暗示の入りやすさのことを“被暗示性”
と呼びます。催眠感受性の高い人が被暗示性が高いとは限りません。催眠のかかりやすさや深くなりやすさは個人差があり一様ではありません。療法士の腕前もあります。VOKモデルといって、五感の感じ方にも個性がありますので、療法士はそれを踏まえて、適切な誘導を心がける必要があります。

催眠療法士の技術
トランス状態に入れる   (=誘導のやり方)
トランスを深くする    (=深化のやり方)
顕在意識(46野)によそ見をさせる (選択的注意の集中=暗示の入れ方)
トランス状態から抜ける  (=覚醒のやり方)


回帰療法(退行催眠)の方法

 回帰療法とは、催眠の技術を使って、子供の頃や、一番輝いていた頃の記憶を呼び起こし、現在の辛い症状の緩和に役立てようというものです。
催眠自体は簡単な技術で、ほぼ100%成功しますが、その当時の記憶を思い出したから問題が解決するといった簡単なものではありません。なぜならば、現在の緊張や不安、恐怖があるのは、それをもたらす原因や理由があるからです。それらを心理学的に解決しない限り、真の療法にはなりません。

 退行催眠でWEBを検索をすると、「幼児期の記憶や、過去生の記憶を思い出して、よかった、よかった、メデタシ、メデタシ」といった記述がたくさん見られますが、一時的に気持ちが高揚したとしても、その場限りで、問題を解決したことにはなりません。

 退行催眠を適切に誘導し、問題を解決する能力は、豊富な人生経験がないと出来ません。どんなに優秀で、高学歴の療法士であっても、自分が体験したことのない問題を解決することは出来ません。優秀な療法家に、「ミルトン・エリクソン」のように、身体障碍者が多いのは、あらゆる問題を乗り越えてきたから、「人を見る目がある」ということなのです。その意味では、社会経験のない女性や、若い療法士はこの療法には適さず、自律訓練法などの実績のある療法を選択すべきでしょう。
 ただ、そうは言っても、Hypnotherapyは、クライアントが「自分自身と向き合うためのツール」の一つなのだということが基本ですから、療法士は問題解決のお手伝いであるとの認識はしっかりと持たなくてはいけません。
 Hypnotherapyについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

施術料金


自律訓練法と同じく、整体料金に準じます。
初回はアセスメントとカウンセリングを含め、¥9,000円/所要:2時間30分です。
自律訓練法と違い、回数の目処は、症状に応じ、個々にご相談で決めさせていただきます。


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