催眠による健康法 本文へジャンプ
催眠療法(Hypnotherapy)とは

 潜在意識には、アメーバーから現生人類に至るまでの間に獲得した“安全に生きるための知識等の記憶 ”にプラスして、個人の誕生から今日に至るまでの膨大な記憶がぎっしりと詰まっています。その記憶は時間軸に対応して階層化されています。記憶にはレベルがあるということです。つまりカエルであったころの記憶と本人の5年前の記憶は全く違う階層に記憶されているのです。生後の記憶であっても、言葉を習得する以前と言葉を覚えてからの記憶では全く違うレベルにあるのです。催眠療法において潜在意識にアクセスするとき、治療目的によってアクセスする場所のレベルが異なり、そのレベルに応じて“暗示文”も“催眠深度”も変えなくてはならないのです。これは系統的な心理学の知識がなければ出来ないことであり、数日の講習で取得できる米国某団体の資格など治療においては何の役にも立たないことを予備知識として知っていただきたいのです。

 さて、催眠療法についてです。
潜在意識には面白い特徴があります。前意識のように浅いレベルは顕在意識と大差ないですが、少し深レベルになるとだんだんと幼稚になっていきます。例えば過去や未来を理解できません。これは記憶にないということではなく認知できないということです。犬や猫に「未来に夢を持て!」と言いても無理なことでご理解頂けるでしょう。同様に難しい言葉や回りくどい言い回しも理解できません。最も大きな特徴は現実の出来事と想像上のイメージの区別がつかないことです。これは、睡眠下で夢を見ているとき、その夢を現実と感じていることでご理解いただけると思います。催眠下では認知が選択的に拡張されイメージが現実味を帯びるのです。少し乱暴に言えば、催眠下での成功体験イメージは実体験として記憶され、一度成功しているのでもう一度成功することの垣根(障害物)はずいぶんと低く認知されるのです。つまり自信が付くということですね。

 これら潜在意識の特徴を利用して、現在ある認知の不都合な部分を修正するのがHypnotherapy=催眠療法なのです。心理カウンセリングにおける「認知行動療法」をバーチャルで行っているイメージですね。催眠療法にもいろんな手法がありますが、大きく分けて、他者催眠と自己催眠に区分されます。
他者催眠にもいろんな技法がありますが、自己催眠にもいろいろな技法があり、最も一般的な手法が「シュルツの自律訓練法」です。
 催眠の深さにはレベルがあり、催眠の浅い方から1.運動支配レベル 2.感覚支配レベル 3.記憶支配レベルの順に深いレベルになります。それぞれのレベルに応じて治療できる範囲が限定されます。シュルツの自律訓練法は優れたメソッドではありますが、“1.運動支配レベル”の枠を超えて深く催眠に入ることはできません。これが自己催眠の限界なのです。自己催眠でさらに深いレベルに入る方法は次章で説明いたします。因みに“退行催眠“や“前世療法“は“3.記憶支配レベル“でないと出来ません。「前世療法のCD付きの本」が売られているようですがCDによる催眠は基本的に自己催眠ですから残念ながら前世を知ることは不可能です。不勉強で出版したのなら許せますが、催眠を熟知しながら出版したのであれば詐欺ですから許せませんね。


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